8月12日から21日にかけてベトナム社会主義共和国・カントー市で参加型安全衛生運動のセミナー(参加型安全衛生・生活改善トレーニングメコンデルタ2000)が開かれ日本から医師、研究者、学生、センター活動家など14名が参加し愛媛から白石事務局長が参加しました。セミナーは東京安全衛生センターが中心になって運営委員会を組織し、平野代表のほか飯田氏、中尾氏による事務局、労働科学研究所吉岡氏によるコーディネイトで準備されました。ベトナム側からはカントー労働衛生環境センターの医師・看護婦、医学生ら8名が参加しました。
セミナーではWISE(Work Improvement
in Small Enterprise)と呼ばれる中小企業での参加型労働・環境改善運動や、WIND(Work
Improvement in Neighbourhood Development)と呼ばれる農村での参加型労働・生活改善運動への参加やあるいは実施方法などを学びました。特に工場の見学では小規模のステンレス製鍋の工場や大型のユニクロ製品縫製工場、零細シリンダー鋳造工場など直接動いている現場に入って見学することができました。また、WINDではメコン川のデルタ地帯にある農村の農家の一軒一軒を回る事ができました。
これらのセミナーでは中小の零細な工場、あるいはほとんど家具など生活用品がない中で、改善に取り組み、小さいが直ちにできる改善提案や長期の改善提案などを労働者や村民が参加する事で取り組み改善の実現をあげていることに、重要性を再認識しました。
愛媛労職対では安全活動や学習活動の取り組みは大きく遅れており、安全活動への感心を高める工夫が必要です。 |